ガキの頃、美しいクチベニマイマイが欲しくて欲しくてたまらなくなり、悪友と2
人で荒川の近くの森へ捕りに行きました。家からそこまで、「仮面ライダー」チャリ
ンコで1時間ほどかかりました。森に入ってみると、そこは夏の強い日差しも届かな
い深いヤブでした。僕らは数時間その中をさまよい歩きましたがクチベニはとうとう
見つからず、代わりにヒダリマキ1体と、殻に毛が生えた「オケマイマイ」とかいう
小型のカタツムリ十数体が捕れました。それらは、いらないので全て森に放しました。
ヤブから出ると2人とも蚊に刺されて全身ボコボコになっていました。げええっ。
何という事でしょう! ランニング+半ズボン姿で肌モロ出しの僕らは、知らぬ間に
飢えたヤブカの格好の餌食となっていたのです・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
僕らは2人とも50箇所以上刺されました。僕は玉袋にも刺されました。悪友を連
れて僕の家に戻ると、仕事から帰って来たばかりの(今は亡き)父がこちらに背中を
向けてのんきに鼻歌なぞまじえながら庭でゴミを焼いていましたが、こちらの足音に
気がついた途端さっとうしろを振り返り、じっと僕らの事を見たかと思うと、
『馬鹿か! お前は』と怒鳴っていきなり僕をぶっとばし、殺菌するとか何とかで2
人ともスゴイ熱い湯に入れられました。それは、かえって症状を悪化させる治療法
だったので僕らはますますひどい状態になりました。それ以来僕は、
「オケマイマイ」と聞くと「熱い風呂」を思い浮かべます。風呂に桶は欠かせない!
なんちゃって。これは実話です。
多分、不評! 恐怖の昆虫実体験レポート(第2弾!)
【次回予告】さらに恐怖! 僕は見た、正体不明の蛾幼虫が無数・・・悪友の頭に!?
これは本当に恐ろしい!
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