僕は新たな悪友(サポート役)とまた再び…あの森へ!?
超C級スナイパーのスーパー・アクシデント『ゴルゴダ15』シリーズ
【第565話 オオケマイマイの眠る森】
 当時の様子を出来るだけ忠実に再現させる為、ゴルゴダはママチャリを
交通手段に選んだ(レンタサイクルで借りた)。
(中略)
悪友は不審そうな表情をしながら言った。
「ヤブカなんていないっすねぇ…ここぉ」
「むう…」ゴルゴダはいま、季節が晩秋である事を忘れていたのだ!
(中略)
ファインダーの中央に奴の姿を捕らえた瞬間、愛機『Z-1』が灯を噴いた。
「キャシャーン」歯切れの良い音が深い森にこだまする。
「遂にやったすね!」そう言って悪友がはしゃいだ。
「ああ…奴の姿は間違いなく、このISO400のフィルムに収まっている」
「それ1枚だけでいいんすか?」
「……チャンスは1度…きりだ」
 ゴルゴダはこう言うと、森をあとにした。悪友はびっくりして叫んだ。
「捕まえないんすか? これっ…」
 それを聞いてゴルゴダは静かに、そしてゆっくり答えた…無表情で。
「奴らにはこの森が似合っている…」            〔了〕

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

【オオケマイマイ(学名:Aegista vulgivaga vulgivaga)】

カタツムリ(陸貝)の一種。非常に臆病。キク科のレタスが好物。
大毛マイマイとも言う? 綱:腹足綱。亜綱:有肺亜綱。超科名:
マイマイ超科。科名:オナジマイマイ科。目名:柄眼(マイマイ)
目。殻径2.5cm、高さ1.3cm。本州(関東〜中国)、四国に分布。
通常深い山林内に棲息(棲息地には、石灰岩があることが多い)。

殻は平たく、黄褐色〜濃い茶褐色。ふちは鋭く、放射状に剛毛(毛
状突起)が生える。また、表面には微毛がある(これら毛状突起は
成長すると脱落する)。軟体部は暗褐色。炭酸カルシウムが不足す
るとすぐ殻の皮が薄くなってしまうため(最悪死んでしまう。あと、
毛もなくなってしまう…)、飼育する際は、棲息地にあった石灰岩、
石灰石、セメント、イカの甲、焼いた貝殻、ニワトリの卵の殻をく
だいて粉にしたものなどを与えるとよい。土は、市販の鈴虫マット
がおススメ(湿らせてもカビが生えにくい)!

日本にはオオケマイマイとよく似た、オオウケマイマイ(奥羽毛マ
イマイ? 東北地方に多くいる。関東にはいないらしい)、クロイ
ワオオケマイマイ〔沖縄県八重山諸島(石垣、西表、波照間)に分
布。殻径最大3センチ〕、カンムリケマイマイ〔福井県を代表する
希少種(分布限界種)。生息個体数が極端に少ない〕、オウミケマ
イマイ、チクヤケマイマイ…などの仲間(ケマイマイ)がいる。

参考文献
「がくしゅう大図鑑」いきものの飼育と観察(世界文化社)
「カタツムリ」(あかね書房)

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

カタツムリの研究に役立つ、お勧めの本を3冊紹介。どれも良書!

■研究書
書名:カタツムリの遊学
著者:山下義幸
発行:株式会社研成社
発行日:1989年7月10日 第1刷発行
    1991年8月 1日 第2刷発行
定価:1000円(本体971円)
92頁
のぎへんのほん
ISBN4-87639-340-0

■児童書
書名:カタツムリ
著者:小池康之(文)
   増田戻樹(写真)
発行:株式会社あかね書房
発行日:1995年1月
定価:1200円(本体1165円)
62頁
科学のアルバム56
ISBN4-251-03356-6

■飼育書
書名:なぜかな……? わかった!!
   「がくしゅう大図鑑」いきものの飼育と観察
監修:日高敏隆
執筆:海野和男(昆虫)
   加藤由子(哺乳類・両生類・爬虫類)
   木村義志(魚・貝・エビ・カニ)
   小宮輝之(鳥類)
   小宮山浩(哺乳類・両生類・爬虫類)
発行:株式会社世界文化社
発行日:1992年7月5日 第1刷発行
    1992年8月5日 第2刷発行
定価:3900円(本体3786円)
写真+図版:4500点
特別付録:自由研究ヒント集(68頁中綴じ)
480頁
オールカラー
別冊家庭画報

多分、不評! 恐怖の昆虫実体験レポート(第2弾!)
【次回予告】さらに恐怖! 僕は見た、正体不明の蛾幼虫が無数・・・悪友の頭に!?
      これは本当に恐ろしい!

恐怖生物実体験